古民家の片付けや実家整理で、床下や押入れを開けた瞬間に「時代が逆流した」みたいな体験、実は珍しくありません。
この記事では、よく出てくる“発掘モノ”を ランキング形式で紹介しつつ、捨てる前にやるべきこと、価値がありそうな物の扱い方、トラブル回避のコツをまとめます。
こんな人向け
- 古民家の購入・リフォーム前に片付けをする
- 実家の遺品整理・空き家整理を始める
- 古道具や古銭が出てきたけど、捨てていいか不安
目次
- 古民家から出てくる“100年前の残置物”ランキング
- 見つけた瞬間にやるべき3つのこと(捨てる前に)
- 「価値があるかも?」を見分けるチェックリスト
- 収納の奥・床下を開けるときの安全対策
- よくある質問(FAQ)
古民家から出てくる“100年前の残置物”ランキング

No.3:古新聞(明治・大正の広告がそのまま出る)
押入れの敷紙、壁の下張り、ふすまの芯材、床下の断熱代わり…
古新聞は「建材」や「詰め物」として使われていたことが多く、まとまって出てきます。
面白いポイント
- 当時の広告(薬・煙草・衣料・映画・寄席など)がそのまま読める
- 生活感が強く、“時代の空気”が一気に入ってくる
- 年代が分かるので、家の履歴の手がかりになる
注意点
- カビ・虫・ホコリがすごいことがある(後述の安全対策は必須)
No.2:生活道具(古銭・櫛・玩具などが“床の隙間で100年保存”)

床板の隙間、欄間の裏、タンスの奥、階段下…
「落としたまま忘れた」系の小物が出てきます。
よく出るもの
- 古銭、ボタン、簪(かんざし)、櫛
- 木製の玩具、コマ、ビー玉
- 印鑑、古い手紙、帳面
価値の有無より大事なこと
- その家の暮らしの“痕跡”なので、雑に処分すると後悔しがち
- 写真と一緒に保管しておくと、家族の会話が一気に増えます
No.1:家宝クラス(壺・掛軸・金貨・小判…「しまったまま忘れた」)

古民家の“最大のロマン枠”。
床の間、天袋、仏壇の奥、蔵、二重底の箱などから、突然出てきます。
ありがちなパターン
- しまった本人は「ここに入れた」ことを覚えているが、家族が知らない
- 引っ越し・相続・空き家化で情報が途切れて“存在が消える”
- 包み紙や箱まで揃っていると、判断材料が増える
ここで一番やりがちなミス
- その場のノリで売却・処分してしまう
- 箱や包み紙、付属の紙(由来書)を捨ててしまう
→ 後から価値が判断できなくなることがあります。
見つけた瞬間にやるべき3つのこと(捨てる前に)
1)まず「写真」を撮る(場所も含めて)
スマホでOK。
出てきた状態”と“出てきた場所”が、価値判断や家族説明で効きます。
- 全体(部屋が分かる引き)
- 発見箇所のアップ
- 物単体(表・裏・刻印・署名・箱)
2)箱・包み紙・付属の紙も一緒に保管
掛軸の箱、壺の箱、古銭の包み、新聞の束のヒモ…
周辺情報が「鑑定の材料」になることがあります。
3)即断で「捨てない」「磨かない」「洗わない」
良かれと思ってやりがちですが、状態を変えると判断が難しくなる場合があります。
特に古銭・金属・紙は要注意。
「価値があるかも?」を見分けるチェックリスト
以下に当てはまったら、処分前に一呼吸。
- 署名・落款(らっかん)っぽい印がある(掛軸・書・器)
- 共箱(ともばこ)や由来が書かれた紙が付いている
- 数がまとまっている(古銭・切手・古写真・古書)
- 明らかに作りが良い/重い/素材が気になる(木・金属・陶器)
- 家族が「それ聞いたことある」と言う(口伝は意外と強い)
※逆に、“それっぽい”だけで価値が決まるわけではないので、焦らず記録→相談が安全です。

収納の奥・床下を開けるときの安全対策(古民家片付けの必須装備)
古民家の片付けで一番ダメージが来るのは、精神より先に肺と肌です。
最低限あると安心
- マスク(できれば防塵タイプ)
- 手袋(軍手+ゴム手袋の二段が便利)
- ゴーグル(ホコリが目に入るのを防ぐ)
- 換気(窓+扇風機で風の道を作る)
- 長袖・長ズボン(肌露出を減らす)
よくある“敵”
- カビ・粉塵・古い断熱材の繊維
- 虫(ムカデ、ゴキ、ダニ)
- 釘・ガラス片・崩れかけの板
「ちょっとだけ…」が一番危ないので、最初から装備して進めるのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
Q1. 古新聞は売れますか?
状態・年代・内容によります。広告面や事件記事などでニーズが出ることもありますが、まずは破れ・カビを悪化させない保管が優先です。
Q2. 古銭や小判っぽいものが出たらどうする?
まずは写真・重さ・刻印を記録し、磨かずに保管。
相続や所有の話も絡むので、家族と共有してから専門家相談が安全です。
Q3. 掛軸や壺は触っていい?
触るなら手袋推奨。箱・紐・付属紙もまとめて保管。
掛軸は無理に広げると破損することがあるので注意。
Q4. “家の中から出てきた物”は勝手に処分していい?
状況によります(相続・所有・管理の話が絡む)。
トラブル回避のためにも、家族・関係者と共有→記録→判断の順が安心です。
まとめ|古民家は「思い出」じゃなくて“タイムカプセル”
古民家の片付けは、ただの整理じゃなく、過去の暮らしを掘り起こす作業です。
- No.3:古新聞=時代の空気が残る
- No.2:生活道具=暮らしの痕跡が落ちている
- No.1:家宝クラス=情報が途切れて“忘れられた宝”が眠る
そして一番大事なのは、見つけた瞬間に
「写真」「周辺情報の保管」「即断で捨てない」。
追記:あなたの古民家では何が出ましたか?
「古新聞の年代がヤバい」「床下から謎の箱が…」みたいな話、コメントで教えてください。
発掘あるある、めちゃくちゃ集まります。
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